私事ですが・・・3度目のチャレンジでSAJスキー・準指導員試験 合格! | CEO Blog | 株式会社インターパーク Interpark., Co. Ltd.

CEO Blog代表 舩越裕勝のブログ

私事ですが・・・3度目のチャレンジでSAJスキー・準指導員試験 合格!2022-02-27 Filed under: 日記


私事ですが、2022年2月18日~20日に北海道ルスツリゾート スキー場で開催されました2022北海道スキー連盟 準指導員検定 実技を受験しました。

実は3年前からチャレンジしてまして、この準指導員試験は年に1回しかない試験で、落ちると次年度まで持ち越しというなかなか過酷な試験なのです。

試験を受ける為には、養成講習 理論と、実習を受講し、そのうえで12月初めに理論試験、そして2月に実技試験、全8種目を滑ってテストということになります。

2019年10月からチャレンジをはじめ1年目理論は合格するも、2020年2月の実技試験ではチカラ及ばず不合格。

もう1年頑張ればということで、リベンジをするべく2020年12月から2度目の実技試験に向けて早めの練習をスタート。そう、この時はまだ理論が実技どちらか合格していれば、持ち越しできるというレギュレーションでした。この時の来年以降、そう今年2022年からは厳しくなって持ち越しは一切なし。学科と実技の双方毎年試験を受けることになることが決まっていました。

ですので、なんとしても2年目に合格したいということで実技必死に練習しました。1年目ダメだった種目もわかっていたので、自分の滑りをすべて変えてやるくらいの気持ちで、時間が許す限り練習しました。もうやれることがないというところまで、1年目の悔しさもあってとことん雪の日も、雨の日も、昼滑って夜も滑ってというくらいとにかく練習をしました。

しかし、神様は優しくありません。2年目2021年2月の実技はまたしても不合格。僕自身、本当にスキーをやめようと思うほど、ショックでした。

その時の気持ちとしては、何が悪いかわからない。習ったことをやったのにできてなかった。自信があった分だけその反動のショックは大きく。その場にいるのもいたたまれない気持ちになりました。

私自身、試験前は少しノイローゼ気味になり不安感にさいなまれます。そして不合格の発表をもらった後は、この時、精神的にも完全にやられて、しばらく誰とも話したくない。何も考えられないというほど、ショックを受けました。

今になって考えると、大人になって、この年になって、こんなにも試験時に緊張して不安感を持ち、そしてさらに不合格を受けて、こんなに絶望感に浸ることは、正直なかなかない体験したなと思います。

試験終わって1~2日は何もしたくなく、家でおとなしくしていました。

そして、その2日間で考えた結論としては、試験に受からないのは自分の実力が足りないから、まだ技術力が足りないから。それができるようになるまで、この試験を受けるという行為を毎年のルーティーンとしてとらえ、長い目で見て資格取得を目標として鍛錬を続け、試験を受けることにしよう。と心に誓いました。

3年目3度目のチャレンジ。2021年10月から、今シーズンからは理論講習も理論のテストもやり直し。例年通り、10月末に事前説明会があり、11月の日曜日はすべて4時間の理論講習会を受講し、12月5日(日)に理論試験を受験しました。

理論試験合格しているかの結果は2月の末までわからぬまま(自己採点したら合格ラインはなんとか取れてた)ではありましたが、12月理論試験終了後から今度は実技の養成講習が始まります。

技術力を学ぶのに、昨年不合格で落ちた理由がわからないからのスタートなので、今年は今までの滑りを全部忘れて、自分の癖を全部壊して、どのように滑るのが理想なのか。映像を見て勉強し、また自分のスキーの映像を見て自分のことを自分で評価できるようにしようと決めていました。

今年3年目救いだったのは、1年目と2年目は、北海道の準指導員検定会場が藻岩山だったのですが、今年からルスツリゾートスキー場に変わったことです。新たな気持ちで試験ができる。新しい斜面で滑ることができる。それは今まで2回落ちた私にとっては、とても気持ちの切り替えをするのに重要でした。

さて、練習がはじまるとやはり例年どおりどんなに滑っても、腑に落ちない。自分自身でできているかどうかわからないという状況が続きました。難しいのは、養成講習の先生によってみる観点が違うので、できているとして評価してくれる先生と、できていないと評価する先生がいることです。

なのでいろんな人に見てもらう必要がありました。それらを拾って、なんとか自分の滑りを作っていく。そして、12月から練習し2月5日(土)模擬試験が開催されました。

この模擬試験。私の結果は8種目中、この時点で3種目合格、5種目を不合格という状況。また不安になります。実技の試験日は2月18日。ここから2週間でできていない5種目を全部直さないといけない。

試験に向けて、1種目ごと、自分自身で注意するところ、どういうところを意識して滑るかというのを自分の中で決めて、試験4日前。また違う先生にみてもらったところ。舩越くん全然できてないね。今から直そうといわれて・・・私は頭が真っ白になりました。私は、その先生に完全にもう今からでは厳しいので、私はこれでいきます!とその先生に伝え、ちょっと子供みたいな言い合いになりました。ところが、その先生は私に言いました。あなたは根本的なところはわかっていて、基礎はできているから、3日あれば直せる。がんばって直そう。と、養成講習の時間外に時間をとってくれて、夜ナイターの時間23時まで特別レッスンをしてくれました。

今振り返ってみると、最後の最後試験当日まで、諦めないで自分自身におかしいといわれるところがあるなら真摯に受け止めて改善をする。自分自身そういう素直に受け止めるという気持ちが大事なんだと改めて感じました。今回合格したのは、本当に周囲の皆さん、先生、そして一緒に学んだ仲間のおかげだと思います。

本当に感謝しかありません。

試験は2日間にわたり開催されます。2日間とも、雪質良好。天気は快晴と素晴らしい天気に恵まれました。

これまで2年間試験当日は緊張しまくるのですが、今年はちょっと違います。3度目ということもあるからか、いえそれ以上に、スキーやりすぎて、足の筋肉がストレッチを何度しても痛すぎて、緊張しているどころではありませんでした。特に股関節をしっかり動かすという意識をしていたので、通常使わない股関節回りの筋肉や筋を多く使うので、痛くて痛くて緊張している場合ではありませんでした。

それが功を奏してなのか。緊張せずに今回は普段どおりの自分の滑りができました。いえ、雪質が良かったので、きっと二割増しの良い滑りができたのだと思います。

天候、雪質、環境のおかげでたまたまうまくすべれたのかもしれません。

そして合格発表。合格発表は、全員に封筒を渡されます。合格すると例年は、封筒にバッチが入っています。しかしもらった封筒はツルっとしており、紙以外の何も入っている様子はありませんでした。

あーダメだったか。本当にそう思いました。

そして中に入っている紙を見ると、ピンクの紙に合格・不合格というのが記載されているのがありました。今年はバッチを入れないことにしたらしく、手続きは別に取るとのことで、封筒に入れる合否は、ピンクの紙に記載になったそうです。

合格の文字を見た時。涙が溢れ出ました。何度も何度も封筒の中を確認しました。

でも、手を上げて喜ぶことはできません。私は2度落ちたので、不合格だった人の気持ちがわかります。

たまたま合格できた。そして、私は不合格だった仲間にどう声をかけてよいかとても迷いました。

落ちた時はおめでとうと伝えてあげられたけど、なんと声をかけてよいか。

気持ちがわかるだけに、私だったらほっておいてほしい。という気持ちもありました。

とても難しい心境です。うれしい反面。落ちた人の悲しさも痛いほどよくわかる。


でも一緒にがんばった仲間として、これからもスキーの技術磨くのにお互い頑張ろう!っていうのが精いっぱいでした。3日目の20日。最終日は、検定員検定があり、バッチテスト及びジュニアスキーテストの検定員の資格取得の試験がありました。合格したみんなで集合写真を撮りました。


人生の中でこんなにスキー滑った3年間はありません。本当に基礎的なスキー。特に低速関連のプルークボーゲンの難しさを知りました。これからは、スキーの楽しみと喜びを少しでも伝えられる人になりたいと思います。

またそのためにもさらに高みを目指し、技術を磨きたいと思いました。


小樽スキー連盟の皆様、スノークルーズオーンズの先生方、そして同期の皆さんありがとうございました。3年間でいただいた御恩をこれから、次の世代に伝えていけるようにしたいと思います。

また、3年後SAJ正指導員の試験があるので、今からそれに向けてまた技術を磨きたいと思います。

運動音痴だった私ですが、この歳になってスキーをし、資格取得という形にできたこと。本当にうれしく思います。チャレンジしてもなかなかすぐにうまくいかないけど、苦労した分だけ私にとっては貴重な体験になりました。

ある先生に、1回で合格する人もいる資格だけど、2回不合格になっているほうが、落ちた人の気持ちもわかり、今後スキーを指導するのに大事な挫折したときの気持ちも含めて指導ができるので、その分教えることに、深みがでます。それはとても尊い経験をしましたね。それを教えられる素晴らしい先生ですね。と言われました。

苦労して得たものの価値。悩み考えてなんとかできたこと。私にとって、人生で衝撃的な体験になりました。

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