フィリピン、タイ、マレーシア視察 2018年11月25日~12月2日 | CEO Blog | 株式会社インターパーク Interpark., Co. Ltd.

CEO Blog代表 舩越裕勝のブログ

フィリピン、タイ、マレーシア視察 2018年11月25日~12月2日2018-12-10 Filed under: 日記海外

今年はシンガポールにはじまり、アジアを中心に香港、深圳、カンボジア・プノンペンと東南アジアでのビジネス展開の調査をしてきました。

シンガポールで出会った高橋さんとの出会いが、ひょんなことからつながりなんと同じ日にマニラにいることがわかりお会いしました。セブでのオフシュア開発についての様々な話をお聞きすることができ本当に有意義な情報交換ができました。

独立したばかりの古橋さんもたたき上げの経験をお持ちの方で、本当に優秀な技術者の方にお会いできました。

フィリピンでのビジネス展開は非常に可能性があると感じました。

マカティの中心地はとても進化しており、一見シンガポールのような高層ビルや綺麗なオフィス街があり、私が10年くらい前に来た時とはもう面影もないような雰囲気でした。しかしながら、昔から変わらないのは貧富の差があるところは同じであり、お金だけが幸せのバロメータではないというような感覚も持ちます。ただ、食べるものから何から全部が違って、現地ローカルの人が食べるものと外国人が食べるレストランも違えば価格もものすごい差があるからびっくり。

それって日本にはない感覚だなって思いました。

JETROマニラにアポイントを取り坂田さんにお話しをお聞きしましたが、フィリピンは開発拠点としてはものすごく良い場所だなと感じました。前日に話したセブもフィリピンの経済特区であり、システム開発をする拠点として、北海道とセブ島の温かい場所と寒い場所でシステム開発をしませんか?というのは、今後会社の魅力になると思いました。

また、英語がとても普及しているのもよいと思いました。少子高齢化である場所にとって、若い人が多い。そして人口が増え続けるフィリピンは、いろんな意味で日本とは別の未来の可能性があると感じました。

都市開発もものすごく進んでいて、街並みもとてもきれいに整備されています。しかし、フィリピンの人は近くに住むことができず仕事があれば2~3時間かけて通ってくる人も多いとのこと。私の知り合いのマニラのシステム開発会社では、社員寮を作って福利厚生として提供することで社員満足度が向上し、離職率が下がったということも言ってました。

いろいろ工夫して技術者を育てているとのことです。

さて、3日目の27日にフィリピンからタイ・バンコクに移動しました。バンコクは電車が発達しており空港からの移動はMRTがとても便利です。すっかり近代化が進んで、景気も上向きとのこと。ただ、いろいろ問題もあるらしく、せっかく高度成長したところで少子高齢化がはじまってしまうという問題もあるようです。

今回は、モンスターハブという日本や海外からのスタートアップの人達が集まるレンタルオフィスの見学をさせていただきました。ロシアとのシステムエンジニアなどの人材交流をビジネスモデルにしているTalentExの越さんにいろいろお話をお聞きしました。

タイとロシアの間にはビザがいらない点に注目し、IT技術者をタイに連れてくるというビジネスモデルとのこと。なかなか面白い発想です。このビジネスモデルで資金調達もしているとのこと。

また、タイでもJETROバンコクにお邪魔して話を聞きました。近況をお聞きしたところやはり景気が良いとのこと。また、一昔前は日系企業は製造業が多かったのですが、ここ数年は商社が多く入ってくるようになり、バンコクでの日系企業の営業活動も活発になってきているとのことでした。ただバンコクはなかなかビジネスするためのハードルが高いらしく、日本人がビジネスするのにそれ相応の資本金を積む必要性があるというのもポイントのようです。
バンコクではすっかりクリスマスムード。中国では今年、クリスマスを祝うことを禁止しているようですが、バンコクは日本に近いせいか宗教へのこだわりは少ないようです。

デコレーションも大がかり。熱い国のクリスマスはシンガポールもそうですが大がかりなデコレーションが多いですね。

そして、バンコク3日目の29日にはマレーシアのクアラルンプールに移動しました。クアラルンプールでは、札幌市及び産業振興財団の視察団と交流しバスで移動。クアラルンプール市街のホテルにいったん入り、そこから懇親会に参加し、明日からのスケジュールを確認しました。

2日目はJETROクアラルンプールで勉強会。イスラム教信者が60%であるにも関わらず、クリスマスシーズンは町中クリスマスデコレーションという自由度の高い国。また、国民の30%はマレーシアより給与の良い場所に出稼ぎにいくという国。シンガポールは100万人。バングラディッシュは22万人が出稼ぎに出ているという現状。

またシンガポールの起業家、DIVERTA(株式会社ディバータ)の鈴木社長は日本で売っているCMSをシンガポールの日系企業に提案しているとのこと。どちらかといえば、日本の仕事、デザインなどを、オフシュアで受けているのがメイン。近年は販売にもつながってきていて、クアラルンプールの日系企業などにも販売しているとのこと。

英語圏ということもありマレーシアも商圏市場として考えられないわけではないがやはり物価が安いこと。また、人件費が安いことからIT商材の販売はまだもう少し時間がかかるかもしれません。

次に視察にいったのはマレーシアのスタートアップ企業の為のインキュベーション施設。マレーシアが国営でやっている施設に行きました。

MaGICという施設で、現在東南アジア全般で普及しているCtoCの配車アプリであるGRABもこのインキュベーション施設出身とのこと。マレーシアでは、スタートアップ企業を作っていくことに熱心に活動しています。施設はとても素晴らしく。そして広くて綺麗でした。

こんな場所でスタートアップ企業どおしが切磋琢磨できる環境はうらやましいですね。しかも国営というのも魅力的です。日本でもやってくれるとうれしいですね(笑)


最後にサンクレエの森さんと、そして森さんのサッカーの教え子の学生がマレーシアに留学しているとのことで合流し写真撮りました。

なんと、私の親友の息子の友達とのことで親近感がありました。マレーシアで一人で留学して頑張っている話を聞き、逆にいろいろ勉強になりました。

おじさんたちにお付き合いいただきありがとうございました。

マレーシアはイメージ的にとてもゆるーい国で、すごく規制が緩和されている場所なイメージがあります。

英語圏ということもあり、将来のマーケット・サービス提供市場として考えていける場所であると感じました。

今回8日間という長い期間3つの国を回ってビジネスの可能性を見てきました。売る市場なのか。作る場所なのか。その両方ができるのか。

まずはシンガポールを足掛かりにして、APECやTPPによる規制緩和に期待し、来年そこからASEAN諸国への展開をしていくことを計画しています。

まずは1歩づつコマを進めていきたいと思います。

 

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